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BMスマートファームウェア Ver2.7.2B ベータ版をリリースしました

2023.11.08

このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.7.2Aベータ版のメモミュージック機能に以下の変更を行いました。

1.テキストデータ書式の修正

以下の修正と追加を行いました。

詳しくは、別文書「メモミュージックテキストデータの書き方」を参照してください。

(1)音符の高さの表し方に、カタカナのドレミファソラシドを追加しました。

(2)音の高さを1オクターブ分低くしました。

第4オクターブのラの音を880Hzから440Hzに変更しました。

(3)テンポの指定は、どのパートで指定しても、同じタイミングで全てのパートに反映されるようにしました。

(4)各種の指定を$マークで始めるか&マークで始めるかを調整しました。

(5)和音の構成音のそれぞれに長さを指定できるようにしました。

省略した場合は、和音の長さで発音されます。

また、メモミュージックデータをMIDIデータに変換できるようにするため、以下の調整を行いました。

(6)リズムパートを指定できるようにしました。

リズムパートのチャンネル名は &rhy1 です。

また、これに対してメロディーパートのチャンネル名を &mel に変更しました。

(7)拍子の指定方法、MIDI楽器の指定方法を追加しました。

2.MIDIデータの出力機能を追加

 編集中のメモミュージックデータをMIDIデータに変換するには、以下のコマンドを実行します。

  テキスト編集メニュー → ツール → メモミュージック → メモミュージックをMIDI形式で保存

  変更可能なショートカット:コントロールキー + セレクトキー + P

3.MIDIデータの読み込み機能を追加

 既存のMIDIデータをメモミュージックで読み込むには、次のように操作します。

 (1)以下のコマンドを実行します。

  テキスト編集メニュー → ツール → メモミュージック → MIDIデータの読み込み

 (2)すると、読み込むMIDIデータの選択ウィンドウが開きます。

 目的のファイルを選択して、エンターキーを押してください。

 (3)すると「設定シート:メモミュージック MIDIデータの読み込みの設定」のウィンドウが開きます。

 このウィンドウには、次の選択肢があります。

 (設定項目)

 (A)表示する順序 トラック番号順,小節番号順

 (B)音符の文字 A~G,d~j,ド~シ(固定ド表示)

 (C)重なった音の区別 なし,.で字下げ,.の後に間隔を表示

 (D)歌詞があれば表示する オフ,オン

 これらの選択肢については、下の説明を参照してください。

 エンターキーを押すと、MIDIデータが読み込まれて、その音符情報がテキストで表示されます。

 (4)表示された音符情報をメモミュージックで再生するには、「メモミュージックの再生」コマンドを実行します。

 音符を含む数行を範囲選択してこのコマンドを実行すると、その範囲のフレーズが再生されます。

〔メモミュージック MIDIデータの読み込みの設定〕

 (A)表示する順序 トラック番号順,小節番号順

 データが複数のトラックに分かれている時の表示順序を選択します。

 「トラック番号順」は、先頭のトラックから順に各トラックの全ての音符情報を表示します。

 「小節番号順」は、先頭から1小節ごとに、その小節での各トラックの音符情報を表示します。

 一つのパートを先頭から順に読んで行きたい場合は「トラック番号順」を選択してください。

 各小節ごとに複数パートのハーモニーを確認したい場合は「小節番号順」を選択します。

 なお、ここでの「小節」はデータを先頭から拍子の拍数で便宜的に分割したもので、楽曲の切れ目とは必ずしも一致しません。

 楽譜上の小節とは異なりますので、MIDIから読み込んだデータでは同じ小節内でも臨時記号を省略していません。

 (B)音符の文字 A~G,d~j,ド~シ(固定ド表示)

 メモミュージックでの音符の表し方を選択します。

 (C)重なった音の区別 なし,.で字下げ,.の後に間隔を表示

 同じトラック内で音が重なっている時の表示方法を選択します。

 MIDIデータから読み込んだ音符は、次のように1行に1個ずつ表示されます。

 (例1)音の重なりがない場合

 O4        C8          @12.00V7

             E8          @12.50V6

             G8          @13.00V6

             E8          @13.50V6

 上の例は、8分音符のドミソミのフレーズを表しています。

 1行目のO4はオクターブ指定で、2行目以降は同じオクターブのため省略されています。

 各行の@以降は、データの先頭から4分音符の数で数えた時間です。

 V7やV6は、その音の強さを指定しています。

 「.で字下げ」は、前の音に重なって演奏される音符の前に「.」を表示するためのオプションです。

 (例2)音が重なっている場合(.で字下げ)

 O4        C4          @12.00V7

             . G8        @12.00V6

             . E8        @12.50V6

             G8          @13.00V6

             E8          @13.50V6

 上の例では、4分音符のドと、8分音符のソミが重なっています。

 そこで、4分音符が鳴っている間に演奏されるソミの前に.の記号を付けて区別しています。

 「.の後に間隔を表示」は、その音符が前の音からどれだけ遅れて演奏されるかを、音符の長さと同じ形式で表示します。

 同時に演奏される音符の前には、「.」のみが付きます。

 (例2)音が重なっている場合(.の後に間隔を表示)

 O4        C4          @12.00V7

             . G8        @12.00V6

             .8 E8       @12.50V6

             G8          @13.00V6

             E8          @13.50V6

 最初のG8はC4と同時に演奏されるため、.のみが前置されています。

 次のE8はC4から8分音符分遅れて演奏されるので、.8が前置されています。

 (D)歌詞があれば表示する オフ,オン

 MIDIデータのメタ情報で歌詞が記述されている場合、その情報をテキスト内に表示するためのオプションです。

以上

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