2025年3月1日
ケージーエス株式会社
この文書では、BMスマートシリーズファームウェア Ver3.0で追加された機能と、主な変更点についてご紹介します。
各項目の(参照先)に、「ブレイルメモスマートシリーズ ユーザーズガイド (Ver 3.0)」での対応項目を示します。
点字文書の中に書かれた楽譜を直接再生したり、MIDIデータに変換してAndroidスマホで聞くことができます。
(簡単操作選択項目)「D18 メモミュージック機能」=利用可能にする
(参照先)
点字テーブルは、楽譜のような特殊な点字文書を編集する時、その形式での点字の文字や記号の読み方を定義しておくためのファイルです。
このバージョンには、以下の3種類のサンプルテーブルが用意されています。
\sdmemory\BrlTable\
Score.bmt 楽譜の点訳で使用される記号(音程法)
Onpu.bmt 楽譜の点訳で使用される記号(音符法)
Syougi.bmt 将棋の棋譜の点訳で使用される記号(参考文献 「将棋棋譜の点字表記(加藤秀雄式)」)
(簡単操作選択項目)「C15 点字編集での点字テーブル読み込み機能」=利用可能にする
(参照先)
ブルートゥースなどで接続したもう一台の点字ディスプレイ(サブディスプレイ)に編集中の文書や閲覧中の図書データの内容を表示する機能です。
本機で別のプログラムを操作している間も、バックグラウンドで文書や図書を読み続けることができます。
この機能で接続できる点字ディスプレイは、当社のNextTouch40とBMスマートシリーズです。
(簡単操作選択項目)「C16 サブディスプレイ接続機能」=オフにする
(参照先)
別のプログラムを操作している間も、バックグラウンドで開いている文書や図書の内容を専用の操作で読み上げられます。
(簡単操作選択項目)「C17 BGリーダー機能」=オフにする
(参照先)
本機ともう一台の点字ディスプレイ(サブディスプレイ)を組み合わせてPCの操作に利用できる機能です。
本機をUSBポートでPCと接続し、サブディスプレイはブルートゥースで本機と接続します。
この機能は、各プログラムのサブディスプレイ表示機能と併用可能です。
(簡単操作選択項目)「C16 サブディスプレイ接続機能」=オフにする
(参照先)
メインとサブの2個のカーソルを使って文書を編集したり、図書データを閲覧できる機能です。
文書を読む時には、本文と脚注、要約と詳細、問題と答えなど、二つの場所を行き来しながら内容を確認したいことがあります。
そんな時に便利なのがこのデュアルカーソルモードです。
(簡単操作選択項目)「C18 デュアルカーソルモード」=オフにする
(参照先)
テキスト編集プログラム、点字編集プログラムで、ファイルの保存時に指定したパスの中に safe というアルファベット4文字のフォルダ名が含まれている場合、内蔵SDカード内の以下のフォルダにも同じ内容が保存されます。
バックアップ先のフォルダ = \sdmemory\$SafeBackup$
SDカードやUSBメモリーはメディアの状態により書き込みに失敗してしまうことがあります。
大切なファイルを本機で管理する場合は、この機能を使ってファイルの内容を保護することをお勧め致します。
(参照先)
〈2.2.1 〔大切な文書をファイルの書き込みエラーから守る〕〉
本機のファームウェアインストール用データとして、新たに拡張子が.programs.binのファイルの提供を開始しました。
ファイル名は以下の形式になっています。
BMスマートAir用:BMSair〈バージョン番号〉.programs.bin
BMスマート用:BMSmart〈バージョン番号〉.programs.bin
この形式のファイルはSDカードまたはUSBメモリーにコピーして本機に接続してから「ファームウェアのバージョンアップ」コマンドを実行してください。
(参照先)
(1)プルダウンブロックにより隠された部分の検索
プルダウンブロックが折りたたまれて非表示になっている部分のキーワードも検索対象にしたい場合は、点字キーワード検索のダイアログボックスで次のチェックボックスをチェックしてください。
「折りたたまれた行も検索」(チェックボックス)
(2)下線フレーズの表示
下線フレーズに名前を付けて登録すると、コメントを付けた時と同様、行頭に6の点、3の点の2マスのマークが表示されます。
またこの行に移動した時に少し低めの効果音が鳴ります。
(3)下線フレーズの全文表示
一覧表示内の下線フレーズの項目でタッチカーソルキーを押すと、複数行の編集ボックスを開いてその下線フレーズの全文を表示します。
(参照先)
(1)複数行要素の挿入の操作
コントロールキー+エンターキー+スペースキー=後ろに新しい行を挿入して複数行の要素を編集します。
セレクトキー+エンターキー+スペースキー=右側に新しい列を挿入して複数行の要素を編集します。
(2)デュアルビュー操作(ワイドモデル)
左右の方向キーの組み合わせ操作により2つの行、2つの列の間をワンタッチで移動しながらテーブルを閲覧することができます。
(3)要素間のリンク
同じリスト内の要素(A)から別の要素(B)をジャンプ先として登録しておける機能です。
(参照先)
各ウィンドウで次の操作が利用できます。
カーソルの左側 (L), (コントロールキー+6の点): カーソルの左側を読み上げます。
カーソルの右側 (R), (コントロールキー+4,6の点): カーソルの右側を読み上げます。
(参照先)
点字編集ウィンドウ、点字図書閲覧ウィンドウの「ここをマーク」コマンドで、直前に記憶した最大5件までの位置情報を利用できます。
(参照先)