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第42回新しいファイルアクセス管理について

2022.02.02

このシリーズは、大分ご無沙汰してしまいました。

今回は、Androidスマホでの、新しいファイル管理のお話をしたいと思います。

皆さんは、「スマホの中に保存されている情報を、パソコンのように自由に探せたらいいのに」と思われたことはないでしょうか?

もちろん、スマホの持ち主が探すのはよいのですが、スマホのジレンマは、もし良心的でないアプリがインストールされてしまったとしても、あまり乱暴なことができないようにしておかなければならないということです。

そこで、各アプリの情報は、なるべく、そのアプリにしか読み書きできない「内部ストレージ」という所で管理してくださいということになっています。

一方、カメラで撮影した写真とか、ブラウザでダウンロードしたファイルなど、いろいろな使い方をしたい情報は、「共有ストレージ」という所に保存されます。

アプリが共有ストレージにアクセスするためには、権限が必要です。

「デバイス内の写真やメディアへのアクセスを許可しますか?」という質問が、アプリに権限を与えるかどうかの問い合わせです。

Android9までは、この権限を許可されると、アプリは、共有ストレージ内のどのフォルダでも、自由にアクセスすることができました。

Android10から、各アプリは、「ストレージアクセスフレームワーク」という仕組みを使って、共有ストレージにアクセスすることになりました。

これまでのファイル管理との違いは、アクセスできるアプリが、フォルダごとに厳密に管理される所です。

長い間試行錯誤を繰り返して、ようやく収まりどころが見つかったという感じがします。

共有ストレージを利用するアプリを使う時は、まず、アクセスを許可するフォルダを、ユーザが選択してあげる必要があります。

ちょっと面倒くさいですが、でも、一度許可すれば、その中のファイルを自由に利用できます。

現在、BMスマートターミナルのフォルダ機能も、この新しい仕組みで、パソコンと同じようなファイル管理ができるように修正しています。

USBドライブへのアクセスも、これまでより、分かりやすくなりました。

間もなく新しいバージョンをリリースできる予定ですので、試してみて頂けましたら幸いです。

開発課 鈴木

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