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第18回BMS現在地モニターについて

2022.02.02

まず、この度の台風及び土砂災害により被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。

このような自然災害に直面した時にこそ、自ら情報を集めて危険を予想し、先手先手の行動を取れるようにしておくことがとても大切と痛感している次第です。

さて、今回は、近日ベータリーリースを予定している、開発中のAndroidアプリ「BMS現在地モニター」について、ご紹介したいと思います。

実は、去年のサイトワールドで、「スマホはセンサーの塊のようなものなので、これを視覚障害者の生活に活かせるようなアプリを開発して行きたい」という主旨の発表をさせて頂いておりまして、このアプリは、遅ればせながら、その第一弾になります。

こちらは、スマホの位置情報取得機能と、国土交通省が公開している「位置参照情報」のデータベースを利用して、地名と、自分がいる場所からの方向や距離を調べられるアプリになっています。

BMスマートターミナルとは別の独立したアプリになっていて、次のようなことができます。

(1)今自分のいる場所の最寄の地点を調べたり、目的地を住所で検索して、その地点までの方向や距離を確認できます

(2)一度検索した場所や、自分がいる場所は、後で簡単に呼び出せるように、名前を付けて登録しておけます。

(3)方位磁石の機能を利用して、スマホを向けている方角を確認したり、車などに乗っている時、走っている方向や速度を確認できます。

(4)住所で検索した場所や、登録されている場所のGoogleマップを開けるので、晴眼の人に道を教えてもらったり、近くのお店を調べたりできます。

音声認識による使い勝手を重視していますので、住所検索や地点登録は、キーボードを使わなくても操作できます。

もちろん、BMスマートターミナルのアクセスビューを使って、点字入力したり、表示内容を点字で確認することもできます。

ただし、このアプリでは、道順や、交差点、信号の有無などを確認することはできません。

このアプリは、点字ディスプレイとスマホの新たな便利さをより多くのユーザーの皆様と共有することを目指して開発しています。

ただ、私たちの移動支援では、安全の確保が最も大切なことであり、また最も難しい課題でもあります。

外出中に機械の操作に気を取られることは大変危険ですし、GPSの測位や方位測定には、周囲の環境によるかなりの誤差が伴います。

まずは、誘導して頂ける方がある時などにご使用頂きながら、より便利なツールとなるよう、一緒に育てて行って頂けましたら幸いです。

開発課 鈴木

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