このページでは、BMスマートから、Androidスマホを操作する方法をご説明します。
(BMスマートの対応バージョンは、Ver2.0以上です)。
また、Androidスマートフォン側に、アプリ(BMスマートターミナル)をインストールし、セットアップしておく必要があります。
(詳しくは、アプリの操作説明書を参照してください)。
1.準備
BMスマートから、Androidスマホの一般アプリを操作したい時は、BMスマートで「アクセスビュー」ウィンドウを開きます。
アクセスビューが開いている場合
- スマホ側のスクリーンリーダー(トークバックなど)が読み上げる内容が、アクセスビューに表示されます。
- ナビ操作やオルト操作で、触らずにスマホを操作できます。
(スマホ側で操作することもできます)。 - スマホ上の文字入力/編集ができます。
アクセスビューを開くには
- BMスマートとスマホを接続します。
すると、BMスマート側で、「外部端末の操作」ウィンドウが開きます。 - このウィンドウ内の[アクセスビューを開く]ボタンを押します。
すると、アクセスビューが開きます。
このボタンのショートカットは、コントロール+Dです。
2.アクセスビューからの操作の種類
BMスマートから、スマホを操作する方法には、次の3種類があります。
- 擬似タッチ操作スワイプやタップなど、指でスマホに触れて行う操作を、擬似的に行います。
(例)3の点を押すと左スワイプ、6の点を押すと右スワイプ、エンターキーを押すとダブルタップなど。 - アクセシビリティ操作Androidのユーザ補助機能を利用して、情報を取得したり、スマホを操作します。
擬似タッチ操作より複雑なナビゲーション、画面の切り替え、アプリの起動、情報の取得などが行えます。
(例)オルト+Hでホームに移動、オルト+バックスペースで「戻る」、オルト+セレクト+WでBMスマートに画面の情報をコピーなど。 - キーボード操作ソフトキーボードを通して、キー操作や、文字の入力を行います。
ナビモードとナビ操作
アクセスビューには、点字キーの使い方を切り変える、ナビモードという設定があります。
ナビモード オンの状態では、点字キーの組み合わせで、擬似タッチ操作を行います。
ナビモード オフの状態では、点字キーは、文字の入力に使います。
ナビモードを切り替えるには、次の操作を使います。
ナビモード オン コマンドキー+1,2,5,6の点
ナビモード オフ コマンドキー+セレクトキー+1,2,5,6の点
ナビモード オンで、点字キーから行う操作を、ナビ操作と呼びます。
可能なナビ操作については、アクセスビューのヘルプを参照してください。
オルト操作
オルトキーとの組み合わせ操作は、全て、アクセシビリティ操作に使用します。
アクセシビリティ操作とナビ操作には、重複しているものがありますが、以下のような違いがあります。
- ナビ操作は、スワイプなどの動きを再現するだけなので、スクリーンリーダーの種類や、設定により、働きが変わることがあります。
- アクセシビリティ操作では、トークバックで用意していない、より細かなナビゲーションもできます。
この他、コマンドキーとの組み合わせで行う、対になる操作(例えば、1,2,3,6の点と、3,4,5,6の点など)も、アクセシビリティ操作に使用します。
可能なアクセシビリティ操作については、アクセスビューのヘルプを参照してください。
キーボード操作
ナビモード オフの時の点字キーからの入力や、矢印キー、編集キーからの操作で、アプリを操作します。
BMスマートキーボードを選択している時有効です。
この方法で入力できる文字は、アスキー文字(半角のアルファベット、数字、記号)です。
日本語や全角文字を入力するには、オルト+K(1,3の点)でテキスト編集ビューを開きます。
3.基本的なアクセスビューからの操作
以下で、「ナビ」と付記している操作は、ナビモード オンで行ってください。
また、(トークバック)と付記している操作は、トークバックショートカットです。
機能 | スマホ側操作 | アクセスビュー操作 |
---|---|---|
アクセシビリティフォーカスを、前の要素に移動 | 左スワイプ | ナビ 3の点 |
アクセシビリティフォーカスを、次の要素に移動 | 右スワイプ | ナビ 6の点 |
左右スワイプの操作での移動単位の選択 | 上スワイプ、または下スワイプ | ナビ 1の点、またはナビ 4の点 |
アクセシビリティフォーカスを、表示中の先頭要素に移動 | 上にスワイプした後、下にスワイプ(トークバック) | ナビ 1,2,4,5の点(トークバック) |
アクセシビリティフォーカスを、表示中の最終要素に移動 | 下にスワイプした後、上にスワイプ(トークバック) | ナビ 2,3,5,6の点(トークバック) |
ダブルタップ | アクセシビリティフォーカス要素をクリック | オルト+エンターキー、またはナビ エンターキー |
リストなどをスクロールして、今より前の内容を表示 | 左にスワイプした後、右にスワイプ(トークバック) | ナビ 2,4,6の点(トークバック) |
リストなどをスクロールして、今より後ろの内容を表示 | 右にスワイプした後、左にスワイプ(トークバック) | ナビ 1,3,5の点(トークバック) |
同じレベルの前の項目に移動 | コマンド+1,2,3,6の点 | |
同じレベルの次の項目に移動 | コマンド+3,4,5,6の点 | |
親項目に移動 | コマンド+1,2,3,4の点 | |
親項目と同じレベルの次の項目に移動 | コマンド+1,4,5,6の点 | |
次の編集可能な項目に移動 | オルト+E | |
前の編集可能な項目に移動 | オルト+セレクト+E | |
テキスト編集ビューを開く | オルト+K | |
ソフトキーボードの選択メニューを開く | オルト+セレクト+K | |
BMスマートのクリップボードのテキストを、スマホのクリップボードに送信 | コマンド+2,4,6の点 | |
スマホのクリップボードのテキストを、BMスマートのクリップボードに送信 | コマンド+1,3,5の点 | |
戻る操作 | 下にスワイプしてから、左にスワイプ(トークバック) | オルト+BSキー、またはナビ 3,5,6の点(トークバック) |
ホームに移動 | 上にスワイプしてから、左にスワイプ(トークバック) | オルト+H(1,2,5の点)、またはナビ 1,4,5の点(トークバック) |
「最近使ったアプリ」を開く | 左にスワイプしてから、上にスワイプ(トークバック) | オルト+R(1,2,3,5の点)、またはナビ 1,2,5の点(トークバック) |
通知シェードを開く | 右にスワイプしてから、下にスワイプ(トークバック) | オルト+N(1,3,4,5の点)、またはナビ 2,5,6の点(トークバック) |
グローバルコンテキストメニューを開く | 下にスワイプしてから、右にスワイプ(トークバック) | ナビ 2,3,6の点(トークバック) |
ローカルコンテキストメニューを開く | 上にスワイプしてから、右にスワイプ(トークバック) | ナビ 1,2,4の点(トークバック) |
指定した番号のショートカットに、操作中のアプリを設定 | オルト+セレクト+0~オルト+セレクト+9(下がり数字) (続けてもう一度押すと、設定を解除します)。 | |
指定した番号のショートカットを実行 | オルト+0~オルト+9(下がり数字) | |
このアプリの「アプリケーション一覧」ウィンドウを開く | オルト++P (このウィンドウを表示している時に、オルト+0~オルト+9の操作をすると、各ショートカットに設定されているアプリを確認できます)。 | |
ユーザ補助のボリュームを調整 | セレクト+ウィン+ボリュームキー | |
BMスマートターミナルのウィンドウに移動 | オルト+B |