技術解説

7. 保持時の消費電力を削減する方法

DCソレノイドの吸引力は、ストロークが小さくなるほど急激に大きくなります。従って、吸引後のソレノイドの力(保持力)は負荷に対して余裕があり過ぎる傾向にあります。このムダな電力を少なくする使いかたが半間欠通電使用と呼んでいる方法です。つまり吸引動作の間は大きい電力を与え、動作完了後は、負荷を保持するのに必要なだけの電力に落とす使い方です。
半間欠通電には、次の3つの方法があります。

  1. 吸引・吸着後、電流値をPWM制御する。
  2. コイルに印加する電圧値を吸引・吸着後に下げる。
  3. ダブルコイル方式
    2つのコイルに中間タップを設け、3本のリード線を引出し、駆動回路側でコイル端子を切り替えて吸引完了後の電力を下げる。