温度上昇の測定には、水銀あるいはアルコール温度計を用いる温度計法が簡単で一般的な方法ですが、ソレノイドの場合、コイルの温度上昇は内部から外部へ向かっての温度傾斜がかなり大きいため外側の温度計測では、コイル温度の正しい値が得られません。そのため、銅の抵抗温度係数を利用した抵抗法によって平均温度を測定する方式がとられています。
・抵抗法計算式は下記のようになります
この式よりt2 を求めると
・温度上昇分θ は、求めたt2 より
で求められます。
上記(1)、(2)式を変型して計算に便利な形にすれば、抵抗法による簡易な温度計算式となります。