このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.8.7Aベータ版から次の改良を行いました。
1.(新機能)見出し一覧などでの本文の閲覧とコピー機能
これまで見出し一覧は文書内の見出し項目を確認して、選択した見出しの位置にカーソルを移動するために使用していました。
新たに次のことができるようになりました。
(1)選択した見出しの項目全文を別ウィンドウで閲覧する。
目的の見出しの所でタッチカーソルキーを押すと、別ウィンドウが開きます。
ここに章の見出しならその章全体、節の見出しならその節全体が表示されます。
これにより、カーソルを移動せずに文書の中の離れた場所を参照できるようになりました。
(2)選択した見出しの項目全文をクリップボードにコピーする。
目的の見出しの所でコントロールキー+セレクトキー+Cを押すと、その見出しの項目全体がコピーされます。
(3)選択した見出しの項目全文を範囲選択して本文に戻る。
目的の見出しの所でセレクトキー+エンターキーを押すと、その項目全体が範囲選択されます。
この操作は、項目全体を削除したい時や、切り取って他の場所に移動したい時などに便利です。
これらの操作は以下のコマンドで利用できます。
メニュー → データ →
見出し行一覧(コントロールキー+L)
字下げ行一覧(コントロールキー+セレクトキー+I)
ページブロック一覧(新規コマンド)
ページブロックは改ページで区切られた範囲で、その先頭行をブロックの見出しとして扱います。
2.(新機能)点字編集ウィンドウに「レフビュー」コマンドを追加
点字編集ウィンドウの編集サブメニューに「レフビュー」コマンドを追加しました。
メニュー → 編集 → レフビュー
このコマンドの標準のショートカットは、コントロールキー+セレクトキー+Yです。
通常点字編集ウィンドウで点字を入力する時には、点字表示でカーソルの前後を確認できるようになっています。
でも例えば学生の方だと、英文の和訳や数学での式の変形など、別の行を読みながら点字入力したいようなこともありますね。
そんな時に利用できるのがこのレフビューコマンドです。
文書の中で点字を入力していきたい所にカーソルをセットしてからレフビューコマンドを実行します。
すると、点字編集ウィンドウの前に「レフビュー」というウィンドウが開いて、編集中の文書の現在の内容が表示されます。
レフビューは読み取り専用のウィンドウで、矢印キーなどで移動しながら、文書全体を自由に閲覧できます。
一方、点字入力キーやエンターキー、バックスペースキーの操作は元の編集ウィンドウに送られて、そちらのカーソル位置に入力されていきます。
入力した文字はすぐには点字表示されませんが、次のどちらかの操作で確認することができます。
・エスケープキー = レフビューを閉じて編集ウィンドウの表示に戻ります。
・オルトキー+エンターキー = レフビューを更新して、新たに入力された内容を含めて再表示します。
3.一時ブロック機能の拡張
一時ブロック機能は、文書の編集中に範囲選択した情報を専用のフォルダに保存しておき、自由な順番で再利用できる機能です。
クリップボードを使ったコピー&ペース トの操作と異なり、同時に複数の情報を保存しておくことができます。
また本機の電源をオフにしても内容が消えることはありません。
この機能に次の改良を行いました。
(1)テキスト編集ウィンドウ、点字編集ウィンドウのメニューで、以下のコマンドの名前を変更しました。
メニュー → 編集 → 一時ブロック操作 →
「一時ブロックの登録」 → 「一時ブロックのコピー」
ショートカット:コマンドキー+スペースキー+C
「一時ブロックの挿入」 → 「一時ブロックの貼り付け」
ショートカット:コマンドキー+スペースキー+V
(2)新しいコマンド、「一時ブロックの切り取り」を追加しました。
メニュー → 編集 → 一時ブロック操作 → 一時ブロックの切り取り
ショートカット:コマンドキー+スペースキー+X
このコマンドは、選択範囲の情報を切り取り、専用のフォルダに保存します。
(3)一時ブロックを文書に貼り付けた時に、そのブロックの情報をフォルダから削除するかどうかの設定(キープモード)を追加しました。
メニュー → 編集 → 一時ブロック操作 → 一時ブロックの貼り付け
ショートカット:コマンドキー+スペースキー+V
このコマンドで開くブロックの選択ウィンドウで、各項目の先頭にキープモードを表す記号を追加しました。
先頭にアスタリスクが付いている(キープモード オンの)項目は文書に貼り付けてもフォルダから削除されず、何度でも再利用できます。
先頭にハイフンが付いている(キープモード オフの)項目は文書に貼り付けるとフォルダから削除されますので、一時ブロックから削除する操作が不要です。
初期状態はキープモード オフです。
また、コントロールキー+スペースキーを押すと、キープモードのオン/オフを変更できます。
4.ツリー型集計コマンドの改良
コマンドを実行する前に文書を範囲選択しておくことで、集計する範囲を指定できるようになりました。
・2行以上の範囲を選択して実行すると、選択範囲内のみを集計します。
・1行内を範囲選択して実行すると、その行の項目とその子項目のみを集計します。
・範囲選択しないで実行すると、これまでと同様に文書全体を集計します。
改良は以上になります。
新しいファームウェアは、以下のリンクよりダウンロードいただけます。
ブレイルメモスマート Air16 & Air32 ファームウェア Ver3.0.1 ベータ版 zip
ブレイルメモスマート Air16 & Air32 ファームウェア Ver3.0.1 ベータ版 bin
ブレイルメモスマート16 & 40 ファームウェア Ver3.0.1 ベータ版 zip
ブレイルメモスマート16 & 40 ファームウェア Ver3.0.1 ベータ版 bin
zip版とbin版の各アップデート方法については、以下のページをご覧ください。