「BMスマートシリーズファームウェア Ver2.2での新機能と主な変更点について」

この項では、本機のファームウェアVer2.2で加わった機能と、改良された点をご紹介します。

1.基本機能

1.1 電源管理機能

本機を、バッテリーでより長い時間ご利用頂けるようにするため、メインメニューの「全般設定」に、以下の項目を追加しました。

お客様の利用スタイルに合わせて、設定してください。

・キーロック時スリープ なし、1時間、2時間、3時間、4時間、無制限

(BMスマートAIR)

・スリープ継続時間(昼) 無制限、30分、1時間、2時間、4時間

・スリープ継続時間(夜) 無制限、30分、1時間、2時間、4時間

・スリープ継続バッテリー残量 なし、30%以上、40%以上、50%以上、60%以上

詳しくは、 〈バッテリーを節約するための設定を調節する〉 の項を参照してください。

また、現在のバッテリーレベルが、音声とスポットメッセージで、すばやく確認できるようになりました。

 グローバルショートカット:ウィンキー+セレクトキー+I。

1.2 マイクエコー機能

BMスマートAir16に、外付けマイク端子からの音声入力を、ヘッドフォンやスピーカーに出力する機能を追加しました。

この機能は、ハソコンなどの音声出力を本機に接続して、一つのヘッドフォンで、両方の端末の音声をまとめて聞きたい時などに便利です。

詳しくは、以下の項目を参照してください。

〈オーディオ録音の設定〉

〈ボリュームボタンに割り当てられている設定〉

2.操作性全般

2.1 ナビキー

ナビキーがトグル設定されている時、左右ボタンの同時押し1回で、キーの割り当てを変更できるようにしました。

また、全般設定に、「ナビキーシフト設定」の項目を追加しました。

この項目を「なし」以外に設定していると、シフトキー+左右キーの操作で、ナビキーを、選択したキー割り当てに変更できます。

詳しくは、 〈ナビキーの使い方を変更する〉 の項を参照してください。

2.2 点字表示

(1)テキスト編集や、点字編集での、選択範囲の表示方法を、以下の2種類から選択できるようにしました。

 選択範囲表示方法 アンダーライン、キヨ括弧

「アンダーライン」は、選択範囲のマスの、7,8の点を表示します。

「キヨ括弧」は、各行の選択部分を、点字の「キ」と「ヨ」の形の括弧(+8の点)で囲んで表示します。

詳しくは、以下を参照してください。

〈全般設定〉

(2)選択範囲をアンダーライン方式で表示している時、上の行から続いている選択範囲が、行頭で終了している場合は、行頭に表示されるカーソルを、左側の点のみのブリンクで表示するようにしました。

(3)40マスモデルでも、点字表示の「ワードラップモード」をオン/オフできるようにしました。

 ワードラップモード:オン, オフ

〈全般設定(40マスモデル)〉 の項を参照してください。

なお、ワードラップは、コントロールキー+表示の送りキー+表示の戻しキーでオン/オフできます。

2.3 ブロックマクロ

ブロックマクロコマンドに、以下のキーワードを追加しました。

 $date; 今日の日付(月/日)

 $time; 今の時刻(時:分)

詳しくは、 〈ブロック挿入で使用できるコマンドについて〉 の項を参照してください。

3.ユーティリティ

3.1 時計

お休みタイマー、ストップウォッチ、カウントダウン機能を、複数、平行して使えるようになりました。

また、これらの機能を、メインメニューからも実行できるようになりました。

 メインメニュー → ツール → お休みタイマー,ストップウォッチ,カウントダウンタイマー

(メインメニューのコマンドにユーザーショートカットを設定しておくと、どこからでも、ワンタッチで起動できます。)

3.2 カレンダー

(1)カレンダーウィンドウから、予定を追加する時、「メモ内容」の中に、日付や時刻、アラームなどを指定できるようになりました。

詳しくは、 〈予定を登録する〉 の項を参照してください。

(2)目標期日の決まった予定を管理できる、「ToDo」項目設定を追加しました。

詳しくは、 〈ToDo項目について〉 の項を参照してください。

(3)メインメニューの「ツール」サブメニューの中に、「予定の追加」コマンドを追加しました。

 メインメニュー → ツール → 予定の追加

このコマンドを実行すると、直接、予定の入力ウィンドウが開きます。

(メインメニューのコマンドにユーザーショートカットを設定しておくと、どこからでも、ワンタッチで起動できます。)

3.3 ユーザー辞書編集機能

スピーチ単語登録、テキスト単語登録機能で、以下の変更を行いました。

(1)ファイルに保存、ファイルから読み込みのコマンドに、テキスト形式(.def)を追加しました。

 テキストエディタなどで、複数の登録内容を、まとめて編集できます。

(2)ファイルから読み込んだ設定が、既存の設定と重複する場合に、どちらの設定を使用するかを選択できるようになりました。

4.プログラム

4.1 テキスト編集

(1)テキスト編集ウィンドウに、次のコマンドを追加しました。

・行頭まで削除

・行末まで削除(ショートカット=コントロールキー+D)

(2)テキスト編集設定の、「編集読み」項目に、「対象文字列」と「対象行数・文字数」の選択肢を追加しました。

「対象文字列」を選択している場合、一行の編集操作の時は、その内容を読み上げます。

詳しくは、以下の項を参照してください。

〈テキスト編集ウィンドウの操作一覧〉

〈テキスト編集の設定〉

4.2 点字編集

(1)点字編集ウィンドウ内で、複数行の範囲選択を行う方法として、以下の操作を可能にしました。

・カーソルを、選択したい範囲の先頭に移動する。

・その場所のタッチカーソルを押して、カーソルをオフにする。

・上下矢印キーで、選択したい範囲の末尾に移動する。

・セレクトキーを押しながら、選択したい範囲の末尾のタッチカーソルキーを押す。

(2)点字編集ウィンドウに、次のコマンドを追加しました。

・行頭まで削除

・行末まで削除(ショートカット=コントロールキー+D)

(3)点字編集設定に、「マス空けの所でビープ音を鳴らす」設定を追加しました。

(4)点字編集設定の、「編集読み」項目に、「対象文字列」と「対象行数・文字数」の選択肢を追加しました。

「対象文字列」を選択している場合、一行の編集操作の時は、その内容を読み上げます。

(5)点字編集設定の、「USBキーボード入力」項目に、6点入力を追加しました。

6点入力では、USBキーボードから、6点点字入力や、表示の送り/戻し、移動・範囲選択、削除などの操作ができます。

また、背景で動作しているデイジー再生や、オーディオ再生のプログラムも操作できます。

これらの機能について、詳しくは、以下の項を参照してください。

〈点字編集ウィンドウの操作一覧〉

〈点字編集の設定〉

〈USBキーボードからの6点入力操作〉

4.3 テキスト・点字編集共通

テキスト編集/点字編集プログラムの「タイムスタンプの挿入」コマンドを、ショートカット操作で実行した時、挿入内容の選択を省略できるようにしました。

この機能は、以下の設定項目で選択してください。

「タイムスタンプの設定」

・ショートカット操作の時 選択肢:「常にこの設定を表示する」,「この設定を省略し、前回選択した内容で挿入する」

4.4 メディア再生

別の作業の背景で、プレイリストを再生している時も、以下のグローバル操作で、前後の曲に移動できるようになりました。

・ウィンキー+7 前の曲に移動

・ウィンキー+9 次の曲に移動

(数字は、点字の下がり数字で入力します)。

4.5 ボイスレコーダー

(1)ボイスレコーダープログラムで、マイクから録音する際のボリュームレベルを調整する機能を追加しました。

〈オーディオ録音の設定〉の項を参照してください。

(2)ボイスレコーダープログラムに、録音したデータの編集機能を追加しました。

詳しくは、 〈マイクで録音する〉 の項を参照してください。

5.通信機能

5.1 アクセスビュー

(1)Android端末の通知情報を、本機側で点字表示する機能を、以下の操作でオン/オフできるようにしました。

 操作:コマンドキー+3,4の点

(2)アクセスビューを操作しなかった時に、Android端末との接続を、自動切断するまでの時間を設定できるようにしました。

(3)本機のキーロック中は、Android端末との接続を、自動切断しないようにしました。

詳しくは、 〈アンドロイド端末と接続して使う〉 の項を参照してください。

5.2 接続先からの操作の制限

(1)「ブルートゥースの設定」コマンドに、接続先からの操作を制限する設定を追加しました。

(2)キーロック中は、全ての通信ポートで、接続先からの、文書の送信、文書の取得、チャットの開始、および端末接続を許可しないようにしました。

詳しくは、 〈接続先からの操作を制限する〉 の項を参照してください。

5.3 BMスマート40の、点字ディスプレイ機能を拡張

点字ディスプレイ ブレイルノート46の互換表示機能を利用している時、46マス分の点字の、右端の6マス、または8マスを表示したままにできます。

この機能は、点字表示部の右端にステータス表示を出すプログラムなどを利用する時に便利です。

次のコマンドで設定してください。

 メインメニュー → 各種設定 → 全般設定

 「ブレイルノート46互換ディスプレイ表示」 選択肢:標準,右端の6マスを常に表示,右端の8マスを常に表示

6.パフォーマンス

6.1 点字表示コントロールの表示の高速化

(1)点字編集中の画面表示を高速化しました。

(2)「外部モニター オフ」に設定されている時は、高速化のため、点字編集ウィンドウの画面表示を省略するようにしました。

6.2 (BMスマートAir16)Windows10PCとのUSB接続

Windows10のPCとUSB接続している状態から、PCを再起動した時、USBケーブルを一度取り外さないと、再接続できない問題を修正しました。

以上