お知らせ

「ケージーエス製品 私はこう使う!」第26回

2018.04.09

中野区視覚障害者福祉協会 会長 高橋 博行 様
使用機器:ブレイルメモスマート40
使用内容:会議での活用

高橋 博行 様 の写真
高橋 博行 様

ユーザーの方々にケージーエス製品の活用方法を語っていただく『コラム「ケージーエス製品 私はこう使う!」』

今回は中野区視覚障害者福祉協会(以下、中視協)の会長 高橋博行様に、ブレイルメモスマートを「仕事」と「日常生活」の両方で利用されているお話しを伺ってまいりました。前後編で2回に分けてお届けします。
まずは「仕事編」(ブレイルメモスマートの会議での活用について)をご覧ください。

自分が読みやすいようにレイアウトしてメモ書きをしています

ブレイルメモスマートのメニューの中に「クイックメモ」という点字文章を書くプログラムがあります。クイックメモで、「中視協」「中野区福祉団体連合(以下、福祉連」など、内容ごとにファイルをわけて管理しています。
これまで、ブレイルメモスマートを購入するまでは、点筆で紙にメモを取っており、その内容ごとにバインダーにまとめてファイルしていました。これが、それぞれ1年間でバインダー3冊ぐらいの分量になるので、会議や会合のたびにカバンに入れて持ち運ぶのがとても大変でした。
今では、ブレイルメモスマートのクイックメモで、中視協のことは中視協のファイルに、福祉連のことは福祉連のファイルに、それぞれのファイルの文末に追記していく形で記録しています。

点筆メモを閉じたバインダーの写真。データとともに用紙やファイルも増えるため持ち運びが大変。
データとともに用紙やファイルも増えるため持ち運びが大変

クイックメモに書くときには、ある程度自分で決めた約束事にしたがって書いていきます。
これは、後から読み返す時に読みやすく、また、検索しやすくするためにやっています。
例えば、見出しのレベルに合わせて、数字の書き方を変えています。他にも改行を利用して、「1行改行の場合」、「2行改行の場合」、「改行せずに点線を1行入れたとき」、それぞれ意味を持たせて、自分が読みやすいようにレイアウトしてメモ書きをしています。

また、それだけだと、後で見返したときに、点字として成立していない時がありますので、時間があるときに、編集して直したりしています。

何十冊にもなるすべてのバインダーが、ブレイルメモスマートに入っているので、すべての会議に、これ1台持っていくだけで大丈夫です。
以前は、バインダーの背表紙に点字シールで、何のファイルなのか、いつからいつまでのファイルなのかを貼り、厳重管理していました。この点字テープを読んで、その日の会議に必要なバインダーをカバンに毎回詰めて出かけていました。今はブレイルメモスマート1個で済むので、カバンの中身もかなり楽になりました。

場所をとらず、静かに点字を打つことができる

ブレイルメモスマートを購入したことで、これまでの点字板に点筆で書く「手打ち」から、点字の6点にそれぞれ対応した6点キーを押していく、「パーキンス打ち」に文字を書くスタイルが変わりました。
私は小学校2年生のころから点字をやっていましたので、パーキンス打ちもできないことはなかったのですが、なんと言っても点字板が一番シンプルで、使いやすい物だと思い込んでいました。点字板が一番だと思っていたので、パーキンス打ちは馴染まず、最初はもどかしく思いました。
しかし、ブレイルメモスマートを購入してから2年たち、パーキンス打ちにも慣れ、会議で人が喋っていることをメモするのに支障のない速さで書くことができるまでになりました。

会議でブレイルメモスマートを使用する際は、膝の上にブレイルメモスマートを乗せています。そうすることで、テーブルに配布された点字資料を置くことができます。
また、点字板に比べて、ブレイルメモスマートは静かに点字を打つことができます。自立支援協議会、福祉連など晴眼者の参加者が多い会議の場合、周囲が気になりますので、場所をとらず、静かに点字を打つことができるブレイルメモスマートはとても優れていると思います。

膝の上にブレイルメモスマートを乗せて使用されているご様子の写真
膝の上にブレイルメモスマートを乗せて使っている様子

とにかく使って機械になれることが大事だと考えています

パーキンス打ちを1から覚えて使う人にとっては、少しもどかしいかもしれません。
特に、中途失明の方だとパーキンス打ちができない方が多いので、購入当初「自分に使えるかな」と不安になるかも知れませんが、そんなことを考える前に、とにかく使って機械になれることが大事だと考えています。
せっかく38万円(ブレイルメモスマート40の場合)もする物を、日常生活用具として、いただいているので、とにかく慣れることが大切だと思います。そうすれば、ブレイルメモスマートは本当に自分の片腕になってくれます。

次回(5月予定)はブレイルメモスマートの日常生活活用編をお届けします。