このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver3.0.1Dベータ版から次の改良を行いました。
1.点字表示部の分割によるサブディスプレイ表示(ワイドモデル)
ワイドモデルに新しいサイドアイテム「サブディスプレイサポート」を追加しました。
このサイドアイテムを使うと、1台の点字ディスプレイ内で「サブディスプレイ表示」の機能を利用できます。
サブディスプレイ表示は、そのウィンドウの情報をブルートゥース接続したもう1台の点字ディスプレイに表示して、本体側で別のウィンドウを操作している時にも並行して同じウィンドウの閲覧を続けられる機能です。
「サブディスプレイサポート」のサイドアイテムを使うと、本体の点字表示部を分割して、サブディスプレイ表示のウィンドウと今アクティブなウィンドウの両方を表示できます。
この機能を利用するには、次のように操作してください。
(1)「サブディスプレイサポート」のサイドアイテムを開きます。
メインメニュー → ツール → サイドアイテム → サブディスプレイサポート – サイドアイテム
ショートカット:親指キー3個+S
すると、点字表示部の端にブリンク表示のマイナス記号と枠線が表示されます。
この記号をサブディスプレイマークと呼びます。
(2)「サブディスプレイ表示」に対応しているウィンドウ(A)がアクティブな状態で、サブディスプレイマークの上のタッチカーソルキーを押します。
すると、ウィンドウ(A)に「サブディスプレイ表示」が設定されて、サブディスプレイマークがプラスに変わります。
(ウィンドウがサブディスプレイ表示に対応していない時は、サブディスプレイマークをクリックすると短いビープ音が鳴ります。)
サブディスプレイマークをもう一度クリックすると、ウィンドウ(A)の「サブディスプレイ表示」が解除されて、サブディスプレイマークがマイナスに戻ります。
(3)サブディスプレイマークがプラスの状態で別のウィンドウ(B)をアクティブにすると、サイドアイテムの範囲が拡大してその範囲内にウィンドウ(A)の情報が表示され、残りの部分にウィンドウ(B)の情報が表示されます。
このように画面が分割されている状態では、一般のキー操作はアクティブなウィンドウ(B)の操作に使用されます。
また、画面の分割線をクリックすると、サブディスプレイ表示を終了します。
この状態で、ウィンドウ(A)は次のように操作してください。
ディスプレイキー:
・左キー、右キー=点字表示をスクロールします。
・左キー+右キー=ウィンドウ(A)をアクティブにします。
・タッチカーソルキー=ウィンドウをクリックして、アクティブにします。
・上キー+下キー=ウィンドウ(A)を閉じます。
・その他の組み合わせ=ウィンドウ(A)を矢印キーで操作します。
ウィンキー+矢印キー:ウィンドウ(A)を矢印キーで操作します。
ウィンキー+移動のコマンドキー:ウィンドウ(A)をコマンドキーで操作します。
(4)プラスやマイナスのサブディスプレイマークは、別の端末をサブディスプレイとして接続していないことを示しています。
コントロールキーを押しながらこれらのサブディスプレイマークをクリックすると、サブディスプレイ端末との接続を試みます。
(この場合、コントロールキーは少し長めに押しておいてください。)
そしてサブディスプレイ端末が接続できると、サブディスプレイマークがハイフン(3,6の点)に変わります。
サブディスプレイ端末が接続されている時は、本体側では通常画面の分割表示は行われません。
ただし、サブディスプレイ表示中の文書が保護形式の点字文書の場合は、本体側も画面分割してその内容が表示されます。
ハイフンのサブディスプレイマークをクリックすると、サブディスプレイ端末への表示を終了してマイナスの記号に戻ります。
サブディスプレイ端末側の表示は消えますが、端末とのブルートゥース接続は維持されていますのでこの状態からもすぐにサブディスプレイ表示を再開できます。
ブルートゥースを切断するには、ウィンキー+コントロールキー+Dを押してください。
2.その他の修正点
(1)クイックメモの文書一覧に次の操作を追加しました。
・コントロールキー+セレクトキー+R = 選択中の文書の編集禁止設定をオン/オフします。
(2)点字編集のリモートビューウィンドウに次の操作を追加しました。
・オルトキー+エスケープキー = リモートビューウィンドウを閉じずに、対応する点字編集ウィンドウをアクティブにします。
サブディスプレイサポートのサイドアイテムが開いている状態では、点字編集ウィンドウで以下の操作をするとリモートビューが開きます。
・コントロールキー+セレクトキー+Y
既にリモートビューが開いている場合も、同じ操作で点字編集のカーソル位置にリモートビューをリセットします。
(3)タスクバーのサイドアイテムでBGリーダーやサブディスプレイ表示のウィンドウが区別できるようになりました。
これらのウィンドウは、それぞれB、Sの点字で表示されます。
またこれらのウィンドウがアクティブな状態で記号のタッチカーソルキーを押すと、直前にアクティブだったウィンドウにフォーカスが戻ります。
(4)ブルートゥース着信やブルートゥース切断をビープ音でも通知できるようになりました。
以下の設定項目で選択してください。
全般設定:
ブルートゥース接続通知の方法:スポットメッセージで通知する,ビープ音で通知する
改良は以上になります。
新しいファームウェアは、以下のリンクよりダウンロードいただけます。
ブレイルメモスマート Air16 & Air32 ファームウェア Ver3.0.1E ベータ版 zip
ブレイルメモスマート Air16 & Air32 ファームウェア Ver3.0.1E ベータ版 bin
ブレイルメモスマート16 & 40 ファームウェア Ver3.0.1E ベータ版 zip
ブレイルメモスマート16 & 40 ファームウェア Ver3.0.1E ベータ版 bin
zip版とbin版の各アップデート方法については、以下のページをご覧ください。