夏休みの宿題お助けテンプレート 第3弾です。
今回は、書き方で困りがちな読書感想文用のテンプレートをご用意しました。
書き方に困っているお子さんはもちろん、視覚障害を持つ保護者の方が書き方のポイントを伝えるためのサポートツールとしても是非お使いください。
「読書感想文の書き方」は、以下のリンクからダウンロードいただけます。
ファイルはZIP形式で圧縮されていますので、お手数ですがダウンロード後に解凍のうえご利用ください。
「ダウンロードしたファイルをBMSシリーズ・Airシリーズで開く方法」
- ダウンロードしたファイルをUSBメモリやSDカードなどの外部メディアに保存します。
外部メディアは、1度BMSシリーズ・Airシリーズに挿入したことのあるものをご使用ください。
1度BMSシリーズ・Airシリーズに挿入した外部メディアには自動的にアプリフォルダが作成されます。ダウンロードしたファイルを「BMSQuickMemo」の中にコピーします。 - 起動しているBMSシリーズ・Airシリーズに外部メディアを挿入します。
- 表示されたメニューの中から「点字ファイルを取り込む」を選びエンターキーをで決定します。
- 「アプリフォルダBMS QuickMemoの中に○個の新しい点字文書があります。これらのファイルを内臓SDのマイドキュメントにコピーしますか?」というメッセージが表示されます。「OK」を選択すると、マイドキュメント内にコピーされ、クイックメモの文書一覧に表示されるようになります。
「読書感想文の書き方の内容」
点字文書の中には、以下の内容が書かれています。
必要なところにコメントを記入しながら使うことができます。
- 本を選ぼう
「いいな」「おもしろいな」と感じる本を選ぶと書きやすいです。登場人物に感情移入できる物語や、読んでいてワクワクするお話がおすすめです。 - 本を読もう
読書感想文は、本を読んで感じたことや考えたことを書く文章です。
まず、お話の様子を簡単に書いてみましょう。次に、登場人物の気持ちや出来事について、自分がどう思ったかを書きます。
そして最後に本を読んで分かったことや、これからどうしたいかを考えてみましょう。 - 質問に答えて書いてみよう
【ステップ①】
本を選んだわけや、お話の様子やあらすじについて書きます。
【1】 読んだ本の名前は?
→
【2】 どうしてこの本を選びましたか?
→
【3】 本の主人公は誰ですか?
→
【4】 主人公はどんな人ですか?
→
【5】 主人公はなにをしますか?
→
【ステップ②】
1番好きだった場面やその理由について書きます。また、自分と本の登場人物を比べてどう思ったか書いてみましょう。
【6】 1番好きだった場面はどこですか?
→
【7】 その場面には誰が出てきますか?
→
【8】 どうしてそこが好きだと思いましたか?
→
【9】 その場面を読んだとき、どんな気持ちになりましたか?
→
【10】 あなたも同じような気持ちになったことはありますか?
→
【ステップ③】
本からわかったことや、これからしたいことを書きます。
【11】 この本からどんなことを学んだり感じたりしましたか?
→
【12】 この本を読んで、これからやってみたいことや、大事にしたいと思ったことはありますか?
→ - まとめてみよう
ステップ①~③で書いた内容をまとめて感想文の下書きをしましょう。
【ステップ①】→
【ステップ②】→
【ステップ③】→ - メモ欄
「テンプレートの書き方」
「クイックメモ」の中から「読書感想文の書き方」という名前の文書を探して、エンターキーで開きます。一番上の行に「読書感想文の書き方」というタイトルが表示されます。
ページの中は、上下の矢印キーや送り・戻しキーを使って移動できます。
コメントを記入する欄には→マークがあります。
→マークの次の行に移動して3マス目から書きましょう。
書き終えたら、「コマンドキー」とZ(1・3・5・6の点)を一緒に押して、記録を保存します。
「書き方のポイント」
項目は上下の矢印キーで移動できます。
各項目は見出し行に設定してあるため、見出し行一覧操作(コントロールキー+1・2・3の点)を押すと、目的の行に素早く移動できます。
コメントを記入する欄には→マークがあるので、その次の行に内容を書いてください。
3の質問に全部答えてから、4のまとめを記入してみましょう。
その他にも、何か思いついたこと、メモしておきたいことがあったら、5のメモ欄に記入してください。
記入例
【1】 読んだ本の名前は?
→
桃太郎
【2】 どうしてこの本を選びましたか?
→
桃太郎がきび団子でたくさんの動物と仲間になるのが面白いと思ったから
【3】 本の主人公は誰ですか?
→
桃太郎
【4】 主人公はどんな人ですか?
→
桃から生まれた力が強い男の子
【5】 主人公はなにをしますか?
→
おばあさんが作ってくれたきび団子を持って、イヌ・サル・キジをしたがえて鬼が島に行き、鬼をやっつけます。
【ステップ②】
【6】 1番好きだった場面はどこですか?
→
鬼たちが夜中に大宴会を開いていたところ。
【7】 その場面には誰が出てきますか?
→
鬼。
【8】 どうしてそこが好きだと思いましたか?
→
ちょっと怖いけど、夜中の大宴会は楽しそうだからぼくも仲間に加わってみたいなと思ったから。
【9】 その場面を読んだとき、どんな気持ちになりましたか?
→
鬼たちばっかり楽しいことをしていてズルい。勇気を出して一緒に宴会でお話をしたら、もしかして仲良くなれるかもしれないと思った
【10】 あなたも同じような気持ちになったことはありますか?
→
公演で遊んでいるときにはじめは話しかけるのが恥ずかしかったけど、勇気を出して
「一緒に遊ぼう」と言ったら仲良くなれた友だちがいます。
【ステップ③】
【11】 この本からどんなことを学んだり感じたりしましたか?
→
勇気とチームワークがあれば、怖い鬼でもやっつけられること。
みんなで協力することが大切だということ。
【12】 この本を読んで、これからやってみたいことや、大事にしたいと思ったことはありますか?
→
悪いことは悪いとちゃんと伝えて、みんなが暮らしやすい世界にしたい。
それから、はじめは話しかけにくくても、話すことでもしかしたら仲良くなって分かり合えることもあるかもしれないので、勇気を出して話しかけてみたいと思った。
このメモを元にまとめた文章
ぼくが読んだ本は『桃太郎』です。
この本をえらんだのは、桃太郎がきびだんごで動物たちと仲よくなるのが、おもしろいと思ったからです。
桃太郎は、桃からうまれた力もちの男の子です。
おじいさんとおばあさんに育てられて、大きくなったら鬼が島に行きました。
きびだんごをあげて、イヌ・サル・キジを仲間にして、いっしょに鬼をやっつけました。
ぼくが一番好きだった場面は、鬼たちが夜中に大宴会を開いているところです。
ちょっと怖いけれど楽しそうで、ぼくも仲間に入りたいなと思いました。
鬼たちばかり楽しんでいてズルいなとも思ったけれど、もし勇気を出して一緒にお話をしたら、仲良くなれるかもしれないとも感じました。
ぼくも公園で遊んでいるとき、初めは話しかけるのが恥ずかしかったけれど、「一緒に遊ぼう」と声をかけて友だちになれたことがあります。
そのときの気持ちと少し似ているなと思いました。
この本を読んで、勇気とチームワークがあれば、どんなに強そうな相手でも立ち向かえることを学びました。
みんなで協力することの大切さも感じました。
これからは、悪いことはちゃんと「それはダメだよ」と伝えて、みんなが気持ちよく過ごせるようにしたいです。
そして、はじめは話しかけにくいと思っても、勇気を出して話してみたら分かり合えて仲良くなれるかもしれないので、もっと自分から声をかけてみようと思いました。
最後に
点字で下書きを書いて、新しい紙に清書して、間違えちゃったらもう1回書き直して…、
点字用紙に書くのは何かと大変な読書感想文ですが、点字ディスプレイを使えば、文をコピーしたり、消したりと、編集の操作が簡単です。
必要なところだけ直せるので、何度も書き直す手間がぐんと減ります。
そして、頑張って書いた読書感想文を、記録として残しておくこともできます。
ぜひ点字ディスプレイの編集機能を使って、楽に、わかりやすくまとめてみてくださいね。