お知らせ

「ケージーエス製品 私はこう使う!」第28回

2018.06.11

高橋 祐三 様
使用機器:ブレイルメモスマート40
使用内容:キリスト教の教会での活動

高橋 祐三 様 の写真
高橋 祐三 様

ユーザーの方々にケージーエス製品の活用方法を語っていただく『コラム「ケージーエス製品 私はこう使う!」』

今回はブレイルメモスマート40です。
この使い方をされている方は、比較的多いのではないでしょうか。
教会で聖書を読んだり、集会に出るときの使い方です。

普段、こういった世界を知らない方も、是非ごらんになってください。

「ここを読みます」となったときに、読む場所を探すことがとても大変でした

ブレイルメモ24(以下、ブレイルメモ)のころから、キリスト教の教会での集りにて、ブレイルメモを利用しており、現在はブレイルメモスマート40(以下、ブレイルメモスマート)を愛用しています。
そもそも私がキリスト教に入信したキッカケは、小学校のころです。当時、盲学校の小等部に、キリスト教に熱心な先生がいました。土曜日になると、その先生が自宅で「土曜学校-バイブルクラス-」を開き、そこで聖書のお話をしてもらっていました。中学生くらいになると、他の事に興味が行き、キリスト教から離れていましたが、23歳のころ一人暮ししていた場所の近くに教会があったため、改めて入信し、洗礼を受け教会に通うようになりました。

一般信徒として教会に通い始めたわけですが、教会の集まりは決められたプログラムにそって進行します。プログラム内容は、聖書や詩篇を読んだり、賛美歌を合唱したりします。通い始めたころは、ブレイルメモは無かったので、新約聖書を点訳してもらい、教会に置いておいてもらいました。点訳本はとてもかさばり、新約聖書も8冊になってしまったため、「ここを読みます」となったときに、読む場所を探すことがとても大変でした。

墨字版の新約聖書の写真です。旧約聖書に比べると、比較的分量は少なめです。
墨字版の新約聖書です。旧約聖書に比べると、比較的分量は少なめです
点字版新約聖書の写真です。点字のバインダーにすると8冊にもなります。
点字のバインダーにすると8冊にもなります。

年月が経ち、いまはブレイルメモスマート40を利用しています。
ブレイルメモスマートの中に新約聖書のデータや、詩篇、賛美歌の歌詞などを入れていますので、今は集まりのプログラムにあわせてすぐに表示させることができます。

旧約聖書の詩篇を読まれているご様子の写真
旧約聖書の詩篇を読んでいる様子

検索機能を利用して、直ぐに該当の詩篇や賛美歌の歌詞を表示させています

最近では、役員としても活動しており、そこでも ブレイルメモは大活躍しています。
役員は教会での集まりの司会を当番で行います。司会者は、旧約聖書の詩篇の講読を司会者と他の人とで、交互に行います。また、賛美歌をみんなで一緒に歌ったりします。こんな時は、ブレイルメモスマートの検索機能を利用して、直ぐに該当の詩篇や賛美歌の歌詞を表示させています。これも昔は点字本の中から探していたので、とても大変でした。

司会をされているご様子の写真。司会のときは、台にブレイルメモスマートを置いて、読みながら司会進行します。
司会のときは、台にブレイルメモスマートを置いて、読みながら司会進行します。

聖書の点字データや、キリスト教の読み物は、新日本聖書刊行会や、いのちのことば社から出ているものを価格差保障の制度を利用して購入しています。「本」という媒体に拘らず、点字データの形でくれるので、そのままブレイルメモスマートに入れて読むことができます。

新約聖書もブレイルメモスマートなら容量を気にせず入れることができます

ブレイルメモスマートを利用する前は、ブレイルメモ24を利用していました。
ブレイルメモとブレイルメモスマートで一番に違いを感じるのは、なんと言っても容量です。
ブレイルメモのころは、色んなものを入れたかったのに、容量を気にするあまり、何を入れるかとても考えて使っていました。
肝心な新約聖書もブレイルメモでは容量が足らず、入れることができませんでしたが、ブレイルメモスマートは容量を気にせず入れることができました。
また、ブレイルメモは24マスしか点字表示しないため、聖書を読むとき、少し読んではすぐに次の表示にする「送りキー」を頻繁に押していましたが、ブレイルメモスマートでは32マスを1度に点字表示できるため、そこの使い勝手も違いますよ。

まだまだ、ブレイルメモスマートの全ての機能を使いきっていないので、もっと使いこなせるように練習をこれからも、行っていきたいと思っています。

当面の目標は、パソコンと接続しての利用や、晴眼者への発表の際に、プロジェクターにつないで、ブレイルメモスマートの中身を映しながら発表を行えるようになりたいと思っています。

そういった意味では、希望が限りなく広がっていると思います。