お知らせ

「ケージーエス製品 私はこう使う!」第49回

2021.06.18

秋田県立視覚支援学校 椎名 靖和 様
使用機器:ブレイルメモスマート40
使用内容:お仕事での資料作成と、漢点字学習

ユーザーの方々にケージーエス製品の活用方法を語っていただく『コラム「ケージーエス製品 私はこう使う!」』

今回は、秋田県立視覚支援学校 理療科教諭の椎名様に、ブレイルメモスマート40(以下、ブレイルメモスマート)の活用法を伺いました。

仕事での資料作成や会議の記録に活用しています

点字ディスプレイは、ブレイルノート40A、ブレイルノート46x、ブレイルメモ32を使用してきて、1年半ほど前にブレイルメモスマート40に買い換えました。
ブレイルメモスマートになって内蔵メモリが増えたので、たくさんのデータを保存できるようになりました。
資料がたくさん保存できるので、会議で使用する書類や、授業で質問されたことなどを、必要な時にパッと調べることができます。
また、外付けのSDカードやUSBメモリにもデータが保存できるので、パソコンとの文書のやりとりがとても楽になって助かっています。

資料作りが楽になりました

会議の記録や授業の資料をパソコンで作成する際、ブレイルメモスマートからWindowsパソコンの文書に文字を入力することが多いです。
BMシリーズ機器用ユーティリティに入っているBMFEPを活用すると、ブレイルメモスマートのボタンからパソコンの操作が簡単にできますし、点字の6点入力で文字を書けることが、何より便利だと感じています。
ブレイルメモスマートに点字で下書きをしておいてそれをパソコン側の入力に利用できる「下書き送信機能」はよく使う機能です。
また、ブレイルメモとパソコンのクリップボードの送受信機能を活用することもあります。
理療科の経穴名などは特殊な漢字が使われるので、Windowsパソコンで表示した漢字をそのままブレイルメモスマートに転送して、テキスト文書に貼り付けることができるのは、本当に便利です。

文字起こしもこれ1台で

デイジーの再生機能を利用して、録音されたものからテキストや点字に文字起こしをすることもあります。
文字起こしは時間もかかるし、大変ですが、ブレイルメモスマート1台でデイジーを再生しながら、点字やテキストの文章を書くことができるので、場所をとらず、思いついたときに簡単に行えるようになりました。

漢点字の資料作りにも利用

また、漢点字の学習をして、漢字文化に触れられたらと思っています。
「メッセージの点訳設定」と「テキスト点字変換の設定」、「点字テキスト変換の設定」の中に「漢点字を利用する」という項目があるので、必要なときにこれらの設定を切り替えて漢点字を利用しています。
ブレイルメモスマートには漢字一覧表もあって、学年別の漢点字を学べるので、少しずつ学習を進めています。
自分のために資料も作っていて、時々、学習カード機能で覚えた漢字の復習をしたりしています。
いずれ、可能であれば興味がある方々と情報共有ができれば嬉しいですね。

その他、最近のファームウェアのアップデートで追加された「墨字字形の表示機能」もよく利用します。
漢字だけでなく、いろんな文字の形を触って確認できるのは、とてもユニークで楽しい機能だと思います。

理療科用スピーチ/点訳辞書の利用

ブレイルメモスマートには、理療科用の読みや点字表示を修正するためのユーザー辞書が入っているので、これも便利に使っています。
以前は、手入力で1つ1つ追加していく必要がありましたが、辞書が入ったことで、自分で登録する手間が省けました。
 今、入力変換機能で利用するためのリスト作りをしています。
読み仮名を入力するだけで目的の漢字が表示されたら、とても便利ですよね。
 パソコンがなくても、BMS40だけで作業ができるようになりたいと思っております。

 まだまだ、きっとできることがあると思うので、一つ一つチャレンジしていきたいです。