このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.8.6Eベータ版から次の改良を行いました。
1.各種機能の改良
(1)クイックメモ文書一覧から直接文書を削除する操作の追加
クイックメモの文書一覧でもセレクトキー+デリートキーの操作で選択中の文書を完全に削除できるようになりました。
この操作はフォルダウィンドウやファイル選択ウィンドウと共通です。
(2)簡単操作設定「拡張編集機能」項目の修正
BMスマートで点字編集の「拡張編集機能」を利用していない場合、他の人から.bmtx形式の点字ファイルを提供された時にどのようにしたら読めるのかが分かりにくいというご指摘を頂いています。
そこで以下の改良を行いました。
簡単操作設定の項目名「C14 点字文書の拡張編集機能」を以下のように変更しました。
C14 .bmtx点字文書と拡張編集機能
また、この設定がオフの時もクイックメモの文書一覧に.bmtx文書名を表示するようにしました。
この場合、クイックメモやフォルダウィンドウで.bmtx文書の項目を選択すると、確認の上、簡単操作設定シートを開いて上記の設定項目を変更できます。
(3)「ボリュームボタンに割り当てられている設定」コマンドの改良
音声デイジーなどのオーディオデータを利用していると、コンテンツによっては録音レベルが低くて、ボリュームを調節しないといけないことがありますね。
そこで、今使用している機能のボリュームをメインボリュームより先に変更できるようにする設定を追加しました。
BMスマートのオーディオ再生やテキスト読み上げの個別ボリューム設定には次の3種類があります。
・メディア再生プログラム → メディア再生ボリューム
・オーディオ再生プログラム,
デイジー再生プログラム(オーディオ),
ボイスレコーダー(再生) → オーディオ再生ボリューム
・デイジー再生プログラム(テキスト) → スピーチ音量
これらの個別ボリューム設定をメインボリュームより優先して調整するかどうかを以下の設定項目で選択できます。
設定シート:ボリュームボタンに割り当てられている設定
使用中のボリュームを先に変更する オン,オフ (初期値はオンです)
この機能で優先して変更できる設定の範囲は以下の通りです。
メディアデータの再生中 → メディア再生ボリューム 15~20の範囲
オーディオデータの再生中 → オーディオ再生ボリューム 15~20の範囲
テキスト文書の読み上げ中 → スピーチ音量 5~9の範囲
上記の範囲の上限/下限に達した後にボリュームボタンを押すと、メインボリュームが変更されます。
個別ボリュームの値に関わらず常にメインボリュームを調整したい場合は、オルトキーを組み合わせて操作してください。
なお「ボリュームボタンに割り当てられている設定」コマンドを利用するには、簡単操作設定で「B8 ボリュームボタンに割り当てられている設定機能」を「利用可能」に変更してください。
(4)Android端末接続時の通信速度の確認
本機からAndroid端末を操作する機能を利用する際にブルートゥースポートの通信速度が低く設定されていると、メニューやコマンドの情報の転送に時間が掛かりアクセスビューがなかなか開かないなどの問題が発生します。
そこでこのような場合には以下のメッセージを表示するようにしました。
外部端末の操作
ブルートゥースポートの通信速度が低く設定されているため、このプログラムは正常に動作しない可能性があります。
メインメニューから「ブルートゥースの設定」コマンドを実行して、通信速度を115200bpsに変更してください。
このようなメッセージが表示された場合は、通信速度を変更してから接続をやり直してください。
(5)CopyMeフォルダ機能の改良
CopyMeフォルダ機能は、他の人に提供したい文書をSDカードやUSBメモリーの中の”CopyMe”という名前のフォルダに入れておくと、メモリーを接続した端末がこのフォルダ内の新しい文書を探して自動的に取り込む機能です。
文書のコピー先は、マイドキュメント内の「コピー文書」フォルダです。
この機能で文書をコピーした場合、続けてエンターキーを押すと「コピー文書」フォルダの内容を表示してコピーした文書がすぐに読めるようになりました。
2.ホビー機能の改良
(1)ミニ将棋
・「次の一手」コマンドでの作戦機能を調整してよりよい手が打てるようにしました。
・将棋の「千日手」とは、試合が互角の状態で双方が同じ手を打ち続けないと試合が不利になると考えた時に、試合が同じ局面の繰り返しになってしまうことを言います。
このような状態が際限なく続くことのないように「次の一手」コマンドを修正しました。
(2)白黒
・新しいキャラクタ 「まなぶ」を追加しました。
また各キャラクタの作戦機能を更新して、みんなちょっとずつ強くなりました。
・キャラクタと対戦している時、自分の手番で以下の操作をすると次の手を自動で考えてくれる機能を追加しました。
コントロールキー+T:対戦中のキャラクタが次の手を考えてくれます。
コントロールキー+セレクトキー+T:「あやまろ」が次の手を考えてくれます。
なお、この機能は対戦モードでは利用できません。
改良は以上になります。
新しいファームウェアは、以下のリンクよりダウンロードいただけます。
ブレイルメモスマート Air16 & Air32 ファームウェア Ver2.8.6F ベータ版 zip
ブレイルメモスマート Air16 & Air32 ファームウェア Ver2.8.6F ベータ版 bin
ブレイルメモスマート16 & 40 ファームウェア Ver2.8.6F ベータ版 zip
ブレイルメモスマート16 & 40 ファームウェア Ver2.8.6F ベータ版 bin
zip版とbin版の各アップデート方法については、以下のページをご覧ください。